20225
高血圧症の中で最も多いのは二次性高血圧である．
腎血管性高血圧では，腎疾患等によりNa排泄障害やレニンの不適切な分泌が起こり，血圧が上昇する．
腎血管性高血圧では，腎血流の上昇により，レニン分泌が低下することで血圧が上昇する．
クッシング症候群による高血圧は，内分泌性高血圧に分類される．
診察室血圧では，収縮期血圧135 mmHg以上かつ/または拡張期血圧85 mmHg以上で高血圧症とする．
家庭血圧は，診察室血圧よりも基準が高く設定されている．
カルシウム拮抗薬によりカルシウムイオンの流入が抑制されると，血管は拡張する．
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬は，アンジオテンシンⅡの産生を抑制する．
ACE阻害薬は，アンジオテンシン変換酵素を阻害して血管を拡張させる．
ループ利尿薬では，副作用として高カリウム血症が起こる．
サイアザイド利尿薬は，ナトリウムイオンの再吸収を促進する．
β遮断薬はβ1受容体を遮断して心拍出量を低下させる．
高血圧症では，食塩は6g/日未満に制限する．
カリウムの積極的な摂取は，血圧上昇を抑える．
適正飲酒量は，男女ともにエタノールで20～30 mL/日以下である．