【解法の要点】
妊娠期の代謝変化や合併症は頻出事項である.特に糖代謝異常についてはよく問われるため,食事療法などもあわせて学習しておこう.
【解説】
×(1) 妊娠糖尿病は,妊娠中に初めて発見または発症し,糖尿病に至っていない糖代謝異常である.妊娠中の明らかな糖尿病や,糖尿病合併妊娠は含めない.
◯(2) 妊娠糖尿病は,非妊娠時の糖尿病と同様に75g経口糖負荷試験により診断する.
◯(3) 妊娠糖尿病では,胎児インスリン分泌過剰が続くため,巨大児や新生児低血糖の出現の可能性が高い.
◯(4) 肥満は,妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスク因子である.
◯(5) 糖尿病合併妊娠とは,糖尿病と診断されていた女性が妊娠した場合をいう.妊娠期の薬物療法は胎児に影響を与える可能性があるため,経口血糖降下薬などは使用せず,食事療法とインスリン療法によって血糖コントロールを行う.
正解 : (1)