【解法の要点】
「授乳・離乳の支援ガイド」の内容は,ほぼ毎年出題されている.特に離乳の進め方は頻出であるが,授乳の支援についても確認しておこう.
【解説】
×(1) 哺乳反射の減弱がみられるようになったら,離乳食を開始する.生後5~7カ月頃にかけて,スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなるなどの哺乳反射の減弱がみられる.
×(2) 離乳を開始して1カ月を過ぎた頃から,離乳食は1日2回にする.
◯(3) 文章通り.なお,生後9カ月頃から,離乳食は1日3回にする.
×(4) はちみつは,乳児ボツリヌス症予防のため,満1歳まで与えない.
×(5) 卵は,アレルギーが発症しにくい卵黄の固ゆでから全卵へ進めていく.
正解 : (3)
【解法の要点】
「授乳・離乳の支援ガイド」については,毎年出題されている.なお,2019年3月に改定された最新版についても学習しておこう.
この問題は出題当初の情報を元に解説が書かれています.最新の情報を「授乳・離乳の支援ガイド2019年改訂版」で確認しましょう(QB2023-24 p593)
【解説】
×⑴ 離乳の開始前に,果汁を与える栄養学的意義は認められていない.
〇⑵ 正しい.離乳は,母乳または育児用ミルクなどの乳汁栄養から幼児食に移行する過程であり,開始時にはなめらかにすりつぶした食物を与える.
×⑶ 離乳の開始後ほぼ1カ月間は,離乳食を1日1回与える.その後,離乳中期には1日2回,離乳後期には1日3回と進めていく.
×⑷ 離乳開始時は,調味料は必要ない.離乳の進行に応じて調味料を使用する場合にも,食品の持つ味を生かしながら,薄味で調理する.
×⑸ 母乳や育児用ミルクは,離乳の開始時には授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与える.離乳中期,後期では,母乳は原則子どもの欲するままに与える.育児用ミルクは,食事回数の増加,食事量の増加にあわせて,減らしていく.
正解 : (2)
【解法の要点】
新生児のビタミンK欠乏症による頭蓋内出血は,発症すれば死亡や重篤な後遺症を引き起こすため予防が大切である.各種ビタミンの欠乏症や過剰症についても整理しておこう.
【解説】
×⑴ ビタミンAの欠乏症状として夜盲症が有名である.そのほか,結膜乾燥症による失明や骨・神経系の発達障害,皮膚乾燥,免疫能低下が知られている.
○⑵ 正しい.ビタミンKが不足すると,ビタミンK依存性凝固因子活性が低下し,出血症状(新生児メレナ,頭蓋内出血)が出現する.そのため,すべての新生児にビタミンKの予防投与が行われている.
×⑶ ビタミンB₁ の欠乏症としては,脚気やウェルニッケ・コルサコフ症候群などが知られている.
×⑷ ビタミンB₁₂ の欠乏症としては,悪性貧血などが知られている.
×⑸ ビタミンC の欠乏症としては,壊血病などが知られている.
正解 : (2)