【解法の要点】
思春期の女子の生理的特徴は頻出である.内分泌,成長の特徴など,男子と異なる点をまとめておこう.
【解説】
×(1) 思春期前に比べ,エストロゲンの分泌量が増加する.
×(2) 思春期前に比べ,皮下脂肪量は増加する.
×(3) 思春期の女子にみられる貧血の多くは,鉄欠乏性貧血である.これは,身体の発育による循環血液量の増加に対する造血不足や月経の開始などによる.
◯(4) 文章通り.急激な体重減少により視床下部からのゴナドトロピン放出ホルモンの分泌低下あるいは消失によって下垂体からのゴナドトロピン分泌低下がもたらされた結果,無月経が生じる.
×(5) 神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は,男子よりも女子で多い.平成25(2013)年度の「健やか親子21」最終評価では,中1~高3女子の1.5%に神経性やせ症がみられると報告されている.
正解 : (4)