【解法の要点】
プリシード・プロシードモデルに関する問題は頻出である.アセスメントの各段階と教育/エコロジカルアセスメントの各要因についての内容を確認しておこう.
【解説】
×⑴ 幼児の体格は,健康問題を明らかにするための指標となるため,疫学アセスメントにあたる.
〇⑵ 正しい組合せ.幼児食について相談できる人の存在は,周囲の支援であり,行動が継続されるための要因であるため,強化要因にあたる.
×⑶ 保護者の調理の知識は,行動変容に必要と考えられる知識であるため,準備要因にあたる.
×⑷,⑸ 保護者の共食に対する考えや保護者のもつボディイメージは,行動変容に必要と考えられる価値観であるため,準備要因となる.
正解 : (2)
【解法の要点】
マーケティング・ミックスのプライス(Price)では,推奨される食行動・食習慣への変容や維持にかかるお金や時間,努力,そして習慣を変えることへの心理的負担も含めてコストと考える.対象者が行動に移すためにはこれらコストが発生する.
【解説】
×⑴,⑵,⑷ 設問はすべて「ヘルシーメニューの選択」を促すためのキャンペーンやイベント開催,インターネットや掲示物を活用した情報提供にあたり,マーケティング・ミックスのプロモーション(Promotion)の例であるため,誤り.
×⑶ ドリンクにかかる費用の負担が減ると勘違いしがちであるが,プロダクト(Product)であるヘルシーメニューに対する費用負担が減らなければプライス(Price)には該当しない.例えば,「ネット予約をすればヘルシーメニューが割引になる」という選択肢であればプライスに該当する.
◯(5) マーケティング・ミックスのプライス(Price)では,「ヘルシーメニューの選択」という推奨する食行動の実行にかかる心理的,経済的,時間的負担が含まれる.「ヘルシーメニューを予約すると,待たずに受け取れるようにすること」は時間的な負担がなく,行動に移しやすいため,正しい.
正解 : (5)