【解法の要点】
診療報酬における栄養食事指導料の算定基準に関する基本的問題である.時間や回数などの細かい算定要件についても問われるので,確実に覚えておこう.
この問題は出題当初の情報を元に解説が書かれています.最新の情報を「令和4年診療報酬」で確認しましょう(QB2023-24 p690)
【解説】
×⑴ 外来患者は,おおむね20分以上の栄養食事指導で算定できるが,初回についてはおおむね30分以上で算定することとなっている.
○⑵ 文章通り.なお,小児食物アレルギー食は,集団栄養食事指導料の算定では,特別食に含まれない.
×⑶ 入院栄養食事指導料は,入院中に2回まで算定できる.ただし,1週間に1回までしか算定できない.
○⑷ 文章通り.集団栄養食事指導料では,入院患者とそれ以外の患者(外来患者,在宅患者)が混在していても算定できる.
×⑸ 集団栄養食事指導料の算定は,1回の指導における患者の人数は15人以下を標準とする.
正解 : (2),(4)
【解法の要点】
給食の概要に関する問題である.管理栄養士の役割と業務内容の理解を通して,連携する職種についても確認をしておこう.
【解説】
×(1) 介護支援専門員(ケアマネジャー)は,介護保険においてケアプランの作成などを行う職業である.保育所における離乳食の提供は,家庭との連携を含め,施設全体で取り組む必要がある.
×(2) 食品衛生監視員は,「食品衛生法」に規定された職種であり,小学校での食物アレルギーへの対応には直接関係しない.小学校での食物アレルギーへの対応は,学校長をはじめとした,学校給食に関連する職種(養護教諭,学級担任,栄養教諭・学校栄養職員,調理員など)を幅広く集めて構成する食物アレルギー対応委員会で協議し,決定する.
×(3) 理学療法士は,利用者の運動機能などのリハビリテーションを担う職種であり,療養食の提供とは直接関係しない.介護老人福祉施設での療養食は,医師の発行する食事箋に基づき,管理栄養士または栄養士によって管理され提供される.
◯(4) 正しい組合せ.病院での特別メニューは,患者の療養上支障がないことについて,患者の診療を担う医師の確認を得て提供される.
×(5) 健康運動指導士は,保健医療関係者と連携し,運動プログラムの作成や実践指導計画の調整などを担う職種であり,給食の提供には直接関係しない.介護老人保健施設での経口による食事摂取の維持は,医師,歯科医師,歯科衛生士,言語聴覚士などが連携して行う.
正解 : (4)