【解法の要点】
公衆栄養アセスメントに用いる情報内容,出典,管轄省庁の組み合わせは,頻出問題である.実務上においても,既存資料を活用できるように,しっかりと学んでおきたい.
【解説】
×⑴ 人口構造の変化は,「国勢調査」(総務省統計局管轄)に含められている.なお,「生命表」(厚生労働省管轄)は死亡状況を集約した平均寿命などが含まれる.
×⑵ 食中毒の患者数は,患者調査ではなく,「食中毒統計調査」(厚生労働省管轄)に報告されている.なお,「患者調査」(厚生労働省管轄)には,推計患者数,受療率,平均在院日数,主な疾病の総患者数が含まれる.
×⑶ 世帯における食品ロスの実態は,「食品ロス統計調査」(平成27年度で調査終了)の内容である(農林水産省管轄).「食料需給表」(農林水産省管轄)には,国内で供給された食料の総量,国民ひとり1日あたりの供給量とエネルギー量を年度ごとに集計した情報が含まれる.
×⑷ 乳幼児の身体の発育の状態は,「乳幼児身体発育調査」(厚生労働省管轄)の内容である.「乳幼児栄養調査」(厚生労働省管轄)には,幼児の朝食習慣のほか,授乳,離乳食,間食の状況に関する状況などが含まれる.
〇⑸ 正しい組合せ.「国民生活基礎調査」(厚生労働省管轄)には,介護状況も含まれる(なお,要介護認定者数の内容は,介護保険事業状況報告にも含まれる).
正解 : (5)