【解法の要点】
血球とその構造と機能に関する問題.骨髄でどのように作られ,その後生体内でどのような役割を担うのかをまとめておこう.
【解説】
×⑴ 赤血球は成熟の最終段階で細胞核,ミトコンドリア,リボソームなどの細胞内小器官を遺棄しているため,ミトコンドリアは存在しない.
×⑵ 白血球全体の約45 ~ 75 %を占める顆粒球の一種で細胞(性)免疫を担う.貪食能力を持ち,細菌や真菌感染等から生体を防御する.
×⑶ B 細胞は骨髄で成熟する.リンパ球の一種であり,抗体(免疫グロブリン)を産生して液性免疫を担う.胸腺で成熟するのはT細胞である.
〇⑷ 白血球の一種で,アレルギー反応や寄生虫疾患で増加する.
×⑸ 骨髄中の巨核球により産生され核を持たない微小な細胞.血管が損傷した部位で凝集し,血栓を形成することで止血に関与する.産生はトロンボポエチン(TPO)により促進される.
正解 : ⑷