【解法の要点】
「食品表示法」に基づく食品表示基準は,国家試験頻出である.栄養成分表示をはじめ,期限表示やアレルギー表示など出題項目は限られているので,確実に理解しておこう.
【解説】
×⑴ 原材料名は,占める重量の多いものから順に表示しなくてはならない.
×⑵ 製造日の表示は義務づけられていない.期限表示は,消費期限あるいは賞味期限のどちらかを表示しなくてはならない.ただし,品質の劣化がきわめて少ない一部の食品(アイスクリーム,砂糖,食塩等)は表示が免除される.
×⑶ 灰分を表示する必要はない.
×⑷ 糖類や食物繊維は,表示の義務はない.表示する際は,表示義務のある栄養素のあとに表示しなくてはならないが,糖類と食物繊維を同時に示す必要はない.
○⑸ 文章通り.落花生はアレルギー表示において,特定原材料として表示義務がある.表示義務のある特定原材料は落花生,卵,乳,小麦,そば,えび,かに,くるみの8品目である.
正解 : (5)
【解法の要点】
食品表示基準については,頻出事項である.期限表示,栄養成分表示,強調表示,アレルギー表示など,暗記するべき内容が多い項目なのでしっかり覚えておこう.
【解説】
◯⑴ でん粉,チューインガム,冷菓,砂糖,アイスクリーム類,食塩など,品質の劣化が極めて少ないものは,消費期限または賞味期限の表示を省略できる.
◯⑵ 表示が義務付けられているのは,熱量(エネルギー),たんぱく質,脂質,炭水化物,食塩相当量であり,この順で表示する必要がある.表示が推奨されている成分には,飽和脂肪酸,食物繊維がある.
◯⑶ 100 gあたりのナトリウム量が5 mg未満の食品には「食塩を含まない」旨の表示ができる.また,100 gあたりのナトリウム量が120 mg未満の食品には「食塩が低い」旨の表示ができる.
×⑷ 栄養機能食品では,当該食品の栄養成分を食品表示基準で指定された方法によって計測した値で機能成分の栄養成分表示に用いる.原材料の栄養成分量から得られた値を用いるのは,一般食品である.
◯⑸ アレルゲン表示が義務付けられている特定原材料は,卵,乳,こむぎ,そば,落花生,えび,かに,くるみの8品目である.
正解 : (4)