【解法の要点】
幼児期の特徴や栄養上の注意点に関する問題である.幼児期は乳児期に比べ,発育速度はやや緩慢になるが,精神発達の著しい時期なので,正しい食習慣を身につけることが大切である.
【解説】
×⑴ 受精後から幼児期までの1 年間の体重増加量や身長増加量は,胎児期に最も大きく,次いで新生児期,乳児期に大きい.乳児期後半から幼児期にかけては,成長速度は減速する.
×⑵ 一般的に,体脂肪率は,乳児期が最も高い.乳児期から幼児期への移行に伴い,運動量が増加し,体脂肪率は低下してスリムな体型になる.
×⑶ カウプ指数による肥満の判定基準は,年齢(月齢)で異なるが,男女差はない.
○⑷ 文章通り.乳幼児期,学童期,思春期を通して,貧血の主な原因は鉄欠乏である.
×⑸ 幼児期の間食は,1日の総エネルギー摂取量の10~20%前後が望ましい.
正解 : (4)
【解法の要点】
乳幼児の生理的特徴や,改正された「授乳・離乳の支援ガイド」の内容は頻出なので,確認しておこう.
【解説】
×⑴ 離乳の完了は生後12 ~ 18か月ごろ,咀嚼機能の完了は乳歯が20本生えそろう3歳ごろである.
×⑵ 一般的に,幼児期に限らずどのライフステージにおいても,間食を好きなだけ摂取することは勧められていない.
○⑶ 体が小さいほど,基礎代謝基準値は大きい(乳児>幼児>学童期).
×⑷ 学童期の肥満は,成人肥満に移行しやすい.
×⑸ 学童期含む,1歳から49歳におけるたんぱく質の目標量は,13-20% Eである.
正解 : (3)