【解法の要点】
高齢期で多くみられるフレイル,サルコペニア,ロコモティブシンドロームの特徴について理解しておこう.サルコペニアは,筋肉量の減少を必須項目とし,さらに筋力の低下あるいは身体機能の低下のいずれかを伴う場合に診断される.
【解説】
〇⑴ 文章通り.サルコペニアでは,筋力の評価指標として握力が測定される.
×⑵ サルコペニアにおいて,歩行速度は遅くなる.サルコペニアの診断では,身体機能の評価指標として歩行速度が測定される.
〇⑶,⑷ 文章通り.サルコペニアにおける筋肉量減少の要因には,加齢,活動量の低下,臓器不全や炎症性疾患,悪性腫瘍,内分泌疾患などの疾患,たんぱく質・ビタミンD不足などの低栄養がある.
〇⑸ 文章通り.サルコペニアの原因には,ベット上安静や不活発な生活習慣など活動の低下に関するものがある.そのため,予防には,高い身体活動および1日の活動時間を多くすることが推奨されている.
正解 : (2)