【解法の要点】
トランスセオレティカルモデルは頻出事項である.本問の対象者は1か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思があることから「準備期」にあると考えられる.「準備期」に有効な指導を選ぼう.
【解説】
×⑴,⑶ 行動変容に関心をもってもらうための中立的な情報提供は「意識の高揚」であり無関心期への指導である.
×⑵ 自分の行動が,身の回りの人など社会的環境にどのような影響を与えているかを考えさせることは「環境の再評価」であり,無関心期の者への指導である.
×⑷ 行動変化が起きなかった場合に罰を随伴させて強化することは「強化マネジメント」であり,実行期の対象者への指導である.
○⑸ 行動することを宣言したり約束を行ったりすることは「自己の解放」であり,準備期の対象者への指導として正しい.
正解 : (5)
【解法の要点】
ソーシャルサポートについて,サポート内容に関する基本的理解を問う問題である.
【解説】
×⑴ 配食のサービスなどを含む食事提供は,課題解決のための形のある支援であり,道具的サポートにあたる.
×⑵ 声かけや,話をきいて共感や愛情をかけることは,情動的(情緒的)サポートにあたる.
〇⑶ 正しい組合せ.食事会への送迎は,課題解決のための形ある支援であり,道具的サポートにあたる.
×⑷ 問題を解決するための情報や知識の提供を行うことは,情報的サポートにあたる.
×⑸ 問題を解決するための具体的課題を伝えることは,自己評価に役立つ支援であり,評価的サポートにあたる.
正解 : (3)
【解法の要点】
ソーシャルサポートとは,社会的関係の中でやりとりされる支援のことである.サポート内容に関する基本的理解を問う問題である.
【解説】
×⑴ 手続きを手伝うことは,課題解決のためのサービスや支援であり,道具的サポートを指す.
×⑵ 問題を解決するための情報や知識の提供を行うことは,情報的サポートにあたる.
×⑶ 課題解決のためのサービスを紹介するはたらきかけであり,道具的サポートを指す.
〇⑷ 正しい.相手の行動や意見を認めたり肯定したり,適切に評価することは評価的サポートにあたる.前向きにとらえたり,健康行動を維持するはたらきかけとなる.
×⑸ 声かけや,話をきいて,共感や愛情をかけることは,情動的(情緒的)サポートにあたる.
正解 : (4)
【解法の要点】
イノベーション普及理論での普及に必要な5つの条件に関する基本的理解を問う問題である.各条件の内容をしっかりと理解しておこう.
【解説】
×⑴ ラベルに既存製品より優れた点を記載することは相対的優位性にあたる.これまで存在した類似のもの,同じような機能を有するものよりも優れたものであれば採用されやすい.
〇⑵ 正しい組合せ.減塩教室で商品を使用して試すことができる点で試用可能性にあたる.採用の意思決定をする前に試せると採用の可能性は高まる.
×⑶ 選択肢は適合性をさす.意図した対象集団の価値観や信念,ニーズに合っているほど採用されやすい.
×⑷ 新容器にすることは比較優位性ではなく複雑性を考慮している.
×⑸ モニターからの感想は可観測性にあたる.商品を購入したことが周囲の人から分かりやすいほど採用されやすい.
正解 : (2)