【解法の要点】
給食経営を行うにあたり重要なことは,実際の原価が目標とする原価(予算)の範囲内にあることである.食材料費の統制は,1回のメニュー単位では難しいため,ある一定期間内で行うのが一般的である.食材の発注・納品から格納までの管理は食材料費に大きく影響するため,しっかり理解しておこう.
【解説】
×⑴ 廃棄部がある食品は,廃棄部率を考慮して発注しないと純使用量が減る.
×⑵ 食品受払簿は,納品された食材を在庫食品として管理する帳簿であるため, 即日消費される食品は在庫食品として記録する必要がない.
×⑶ 冷凍食品の検収に際して,時間のかかる化学的検査法を実施する必要はない.冷凍食品は冷凍の状態で納品されなければならないため,表面温度計を用いて品温を確認し記録する.
×⑷ 棚卸しは,期間を決めて定期的に行う.多くの場合,給食の提供が終了した月末に行う.
○⑸ 文章通り.月末の棚卸しで調査した在庫量は,翌月の期末在庫量であり期末在庫金額となる.期間中の食材料費の算定にはこれを用いる.
正解 : (5)