栄養教育論

栄養教育論

19181

次の文を読み「181」,「182」に答えよ.K産科クリニックに勤務する管理栄養士である.医師の指示のもと,妊婦の栄養カウンセリングを担当している.妊婦は,30歳,妊娠28週目,初産婦.フルタイムの仕事(座位中心)をしている.身長160cm,体重49.0kg(妊娠前45.0kg),血圧132/80mmHg,空腹時血液検査値は,ヘモグロビン11.6g/dL,血糖88mg/dL,LDL-コレステロール120mg/dL,HDL-コレステロール60mg/dL,トリグリセリド100mg/dL.喫煙習慣なし.飲酒習慣なし.前日の1日の食事内容を聞き取った(表).平日はほぼこれに近い食事をしているという.

19181
聞き取った内容を基に,栄養カウンセリングで,取り上げるべき重要課題である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.

19182

妊婦は,自分の食生活について,特に課題はないと言う.栄養カウンセリングで,最初に行う内容である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.

20183

次の文を読み「183」,「184」に答えよ.Kクリニックに勤務する管理栄養士である.外来患者の栄養食事指導を行っている.患者は,41歳,男性.今朝から右第一中足趾節関節に激痛を伴う発赤,腫脹を認め来院.BMI 25.8kg/m²,腹囲92cm,血圧120/76mmHg.空腹時血液検査値は,血糖112mg/dL,HbA1c 6.0%,尿酸8.5mg/dL,CRP 5.6mg/dL.ビールが好きで,ほぼ毎日欠かさずに飲んでいる.

20183
20歳時と比較して,10kg程度体重が増加していた.減量と節酒することを目標に具体的な食事計画を提示した.半年後,同様の症状で来院し,再度,栄養食事指導の依頼があった.「体重は少しずつ減量することができ,薬の内服は守れたが,食事制限は難しく,ビールも止められなかった」という.発作の再発防止に向け,具体的な行動に導くための栄養カウンセリングにおける対応である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.

20184

栄養食事指導中に,普段の食事内容を聞き取った.よく食べていた食品である.控えるべき食品の助言として,最も適切なのはどれか.1つ選べ.

20185

次の文を読み「185」,「186」に答えよ.全国健康保険協会(協会けんぽ)のK県支部に勤務し,中小企業の特定保健指導を担当している管理栄養士である.被保険者Aさん,55歳,男性.昨年の特定健康診査で腹囲とトリグリセリドが基準を超え,動機づけ支援の対象となり,特定保健指導を受けた.半年後の評価時には行動目標が達成され,体重と腹囲の減少がみられた.今年の特定健康診査結果は,身長170cm,体重70kg,BMI 24.2kg/m²,腹囲88cm,トリグリセリド165mg/dL.飲酒歴有,喫煙歴無,服薬治療無で,再び動機づけ支援の対象となった.

20185
特定保健指導の初回面接における,管理栄養士の発言である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.

20186

初回面接の話し合いで,週2日休肝日をつくる,腹八分にする,今より10分多く歩く,という3つの行動目標を決めた.半年後の評価では,身体活動の目標は実行できていたが,「食事とお酒は仕事上の付き合いが多く,今の立場では無理」と訴えた.体重は変化していなかった.Aさんへの助言である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.