【解法の要点】
ランバート(Lambert)の法則より,照射面に対して垂直に照射した場合には最大の照射量になるが,45°では強度が約70%になる.また,逆二乗の法則より,光源と医療部位の距離の二乗に反比例して強度が変化する.図bの照射距離は図aの1/2倍であるので,照射強度は4倍になる.Lambertの法則と掛け合わせることで,0.7×4=2.8倍となる.
【解説】
✕(1)~(3),(5)
◯(4) 解法の要点 参照.
正解 : (4)
【解法の要点】
極超短波療法は2,450MHzの電磁波を利用した深部温熱療法である.エネルギーの半価層(エネルギーが半減する深度)は3∼4cm,脂肪より誘電率の高い筋の加温に有効である.水分の多い組織はエネルギーを吸収しやすく,金属への熱の収束が大きい.
【解説】
◯(1) 極超短波(マイクロ波)療法は水分を含む臓器を中心に温熱効果が得られやすく,蓄熱による熱傷の可能性がある.
✕(2) 深さ3~5cmまでの皮膚,脂肪,筋に吸収され熱エネルギーに変換されるため,ホットパックより熱の深達度が深い.最加熱部位は2.5cmである.ホットパックは表在温熱療法に分類され,主に皮膚表面を加温する.
✕(3) 悪性腫瘍への照射は腫瘍を活性化させるため禁忌である.
✕(4) 金属への照射は熱傷のおそれがあり,禁忌である.
✕(5) 循環障害のある部位の照射は,循環不全で放熱不十分となるため禁忌である.
正解 : (1)
【解法の要点】
EMC(Electromagnetic Compatibility)とは,電磁両立性(電気機器などが備える,電磁的な不干渉性および耐性)のことである.
【解説】
◯(1) EMC規格の機器は,電子機器などから発せられる電磁影響を他の電子機器や人体に与えず(不干渉性),さらには自身が電磁の影響を受けたとしても十分な耐性をもち,正常に作動するようつくられている.
✕(2) コードは長くすればするほど電磁界の影響を受けやすくなる.
✕(3) 水道の蛇口へのアースは,かつては簡便な方法としてよく行われていたが,現在では配管に塩化ビニール製のパイプが使われるためアースの効果が失われている場合が多い.
✕(4) 重ねて束ねると発熱・発火の危険性がある.
✕(5) 室内が乾燥すると静電気の影響を生じやすいので,加湿器などで適切な湿度を保つようにする.
正解 : (1)