【解法の要点】
Barthel Index(BI)の評価項目は10項目あり，100点満点で評価される．各項目は，①食事，②移乗，③整容，④トイレ動作，⑤入浴，⑥歩行，⑦階段昇降，⑧更衣，⑨排便コントロール，⑩排尿コントロールである．このうち，5点が最高点の項目は③整容，⑤入浴で，15点が最高点の項目は②移乗，⑥歩行である．他は全て10点が最高点である．
【解説】
✕(1)，(2)，(5) 更衣，食事，排尿コントロールは自立すると10点となる．
◯(3)，(4)整容，入浴は自立すると5点となる．
正解 : (3)，(4)
【解法の要点】
Barthel Indexの10点である項目を問う問題である．
【解説】
✕(1) 食事：食物を細かく刻めば左手でスプーンを用いて可能．⇒5点：部分介助(例えば，おかずを切って細かくしてもらう)．
✕(2) 入浴：シャワー使用で洗体に介助が必要．⇒０点：部分介助または不可能．
✕(3) 移動：歩くことはできないが車椅子操作は自力で行え，50ｍ以上連続駆動が可能．⇒5点：歩行不能の場合，車椅子にて45ｍ以上の操作可能．
✕(4) トイレ動作：衣服の操作に介助を要するがそれ以外は自力で行える．⇒5点：部分介助，体を支える，衣服，後始末に介助を要する．
◯(5) 車椅子とベット間の移乗：見守りが必要．⇒10点：軽度の部分介助または監視を要する．
正解 : （5）
【解法の要点】
Barthel Index(BI)におけるADLの自立度を計算させる問題である．BIはセルフケア5項目(40点)，移動動作3項目(40点)，排泄コントロール2項目(20点)の合計を0〜100点で評価する．点数が高いほど自立度は高い．各項目での自立は，整容・入浴が5点，車椅子からベッドへの移乗・歩行が15点，それ以外の項目が10点であることを覚えておく．さらに，整容と入浴については部分介助でも0点である．食事：自立⇒ 10点，整容：自立 ⇒ 5点，更衣：自立 ⇒ 10点，トイレ動作：部分介助 ⇒ 5点，入浴：部分介助 ⇒ 0点，車椅子からベッドへの移乗 ⇒ 10点，歩行：移動は車椅子にて自立 ⇒ 5点，階段昇降：記載なし ⇒ 0点(歩行不能と読み取れるため，階段昇降も不能と考える)排便コントロール：時々失禁がある⇒ 5点，排尿コントロール：時々失禁がある⇒ 5点
【解説】
✕(1)，(2)，(4)，(5)
◯(3) 10＋5＋10＋5＋0＋10＋5＋0＋5＋5＝55点
正解 : （3）