QB2025OT問題_外傷性脳損傷_演習コース

57A8

25歳の女性.交通事故による外傷性脳損傷(右前頭葉).職場復帰を希望している.WAIS-Ⅲでは言語性IQが76,動作性IQが106,全検査IQが89.RBMTが19点,TMT-Aが81秒,TMT-Bが90秒,BADSが104点,FIMが120点.対人交流は良好である. 2ヵ月後の事務職への職場復帰を目的とした練習として適切なのはどれか.

55A11

51歳の男性.仕事中に3mの高さから転落し,外傷性脳損傷を生じ入院した.受傷2週後から作業療法を開始した.3ヵ月が経過し運動麻痺はみられなかったが,日付がわからない,1日のスケジュールを理解できない,感情のコントロールが難しい,複雑な作業は混乱してしまうなどの状態が続いた.作業療法で適切なのはどれか.

54P11

30歳の男性.調理師.頭部外傷受傷後4ヵ月が経過し,回復期リハビリテーション病棟に入院している.麻痺はないが,明らかな企図振戦がある.意識障害や著しい記銘力低下はないが,些細なことで怒り出す.作業をする場合にはすぐに注意がそれてしまい継続できず,口頭での促しが必要である.ADLは自立し,現職復帰を希望している.この時期の作業療法の指導で正しいのはどれか.

54A17

35歳の男性.交通事故による外傷性脳損傷で入院となった.受傷10日後から作業療法が開始された.運動麻痺や感覚障害はみられなかった.些細なことで怒りをあらわにし,作業療法中も大きな声をあげ,急に立ち上がってその場を去る,というような行動がしばしばみられた.患者はこの易怒性についてほとんど自覚しておらず病識はない.この患者の怒りへの対応で最も適切なのはどれか.